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17日 午後2時
 秀也(仮名)君(吉川さんの三男)の住んでるアパートに弟(私の実弟)と引き返す。 
 そこで家内と吉川(奥さんで旦那さんはいない)さんが何回も呼ぶが応答がないとのこと。 弟もこの状態では、どちらにしてもリフトを使うのは難しいと判断、二階に登ったが余震が起き、2時災害に成りかねないと断念。 駐在さんが回ってきたので「なんとか助けてほしい。」と頼んだが何人閉じ込められているか調査に来たとの事で、今生存して助けを求めてる人を優先するので無理との返事。 
午後3時
 呆然としていると、急にお腹が空いてきた、皆、朝から何も食べていない、レストランも開いている状態でもなく、いったん家に帰ることにした。
 そこで息子と吉川さんの次男とすれ違ったらしい、彼らは、のこぎりと金槌をもって秀也君を助けに行った。
 家に帰るとガスと水道が出ないのでパンと冷蔵庫の中のものを食べたような気がします。 (水道とガスは二ヵ月後に回復した)
 テレビを見ていると息子から「秀也君が見つかった。」 と電話があり、すぐに彼のアパートに直行しました。
 後で事情を聞くと二階から彼のいそうなところをのこぎりで切りながら進んだら足が見えたのでなんとか出そうとしたが、無理だったので近くで救援活動をしている自衛隊の方に頼んで引き出してもらったそうだ。 余震の続くなかよくやったものと思います。 他の方々は十日後に出してもらったらしい。
 午後5時30分
 余震の続くなか懐中電灯を点けて倒壊している町中に人がいないか確認しながら彼のアパートに着くと、真っ暗で誰もいない一枚の畳の上に遺体があり、吉川さんに顔を確認してもらったら、「秀也君でない。」と言い息子たちもいないので、病院に運んだにちがいないと思い。 高鷲小学校へ行き病院を教えてもらう事にした。 「病院は人がごった返して無理なので、お寺を回って彼がいないか確認し居なければ助かっている。」と言ってお寺を教えてくれた。 
 お寺に入ると真っ暗な中遺体がびっしりと並んでいる、普通なら遺族がいっぱいいるはずなのに、一組だけろうそくを持って泣いておられる方がいた。 その家族の方たちも何処かに非難されているのだろう。 皆自分のことでいっぱいなのだ。
 

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